毎週木曜日は、ママ世代にとっても懐かしい、世代を超えたロングセラー&名作絵本をご紹介します。
今回ご紹介するのは、乗りものの好きな子が夢中になる名作『でんしゃ』。1986年に出版されたアメリカの作家バイロン・バートンさんの絵本で、日本語版は1992年、こじままもるさんの訳で発行されました。
0歳の赤ちゃんでも楽しめる絵本ですが、電車が擬人化されていたり、動物が乗っていたり…といった演出は一切ありません。電車と線路、電車の中の運転士さんやお客さん、トンネル、鉄橋、踏切、そして駅…それらすべてが、明るくはっきりとした色使いで、シンプルながらもリアルに描かれています。
途中で貨物列車や蒸気機関車とすれ違いながら、電車はどんどん進みます。山から町を抜けて、電車は駅に到着。お客さんの乗り降りが済むと、駅員さんの「はっしゃ おうらい!」の一声で、電車はまたスピードを上げて走り出します。
文章は「せんろです」「でんしゃが はしっています」など、シンプルな説明のみ。ガタンゴトンといった擬音語や、赤ちゃん絵本によくある同じ言葉のくり返しもなく、電車が走る様子がただ淡々と描かれています。でもそのシンプルさこそ、この絵本の最大の魅力。子どもたちはこの絵本を見ながら、電車の旅を想像するのではないでしょうか。
<ミーテ会員さんのお声>
乗りものの絵本が好きな息子。中でも『でんしゃ』にハマっていて、何度も読んでいます。最近は「はっしゃ おうらい!」のシーンで、一緒に手を挙げるようになりました。どうやらパパが仕込んだ芸らしいのですが、とっても楽しそう! そのページを開いただけで、うれしそうに手を挙げることもあります。(0歳10か月の男の子のママ)
『でんしゃ』はイタリア、イギリスなど世界各国で翻訳されている人気シリーズ「バートンののりものえほん」の一冊で、他にも『とらっく』や『ひこうき』、『ふね』が出版されています。合わせて楽しんで、乗りものの世界を広げてみるのもいいですね♪
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