スペシャルインタビュー

さとうわきこさんに聞きました! 第1話<全4話>

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今回は、『せんたくかあちゃん』や「ばばばあちゃん」シリーズなど、愉快で心あたたまる作品の数々でおなじみの絵本作家さとうわきこさんの登場です。奇想天外なアイデアと抜群の行動力で、「困りごと」も、あっという間に「楽しいこと」に変えてしまうばばばあちゃん。産みの親のさとうさんも、パワフルでいたずら心のある素敵なお人柄でした。

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さとうわきこさん

さとう わきこ

東京都生まれ。児童出版美術家連盟所属、子どもの文化研究所所員。デザインの仕事に従事したのち、子どものためのイラストレーションに興味を持つ。岡谷市小さな絵本美術館主宰。主な作品に『せんたくかあちゃん』『おつかい』「ばばばあちゃん」シリーズ(福音館書店)、『とりかえっこ』『ねえ、おきて!』(ポプラ社)、『ちいさいねずみ』(偕成社)などがある。

おてんば娘で壁に絵を描いて怒られた

※さとうわきこさんは2024年3月28日にご逝去されました。故人のご功績を偲び、心からご冥福をお祈りいたします。

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私は東京・練馬区で育ちました。当時はものすごくのどかで自然豊かなところ。清水が石の間から湧き出てくる様子も見られたくらい。えびやどじょうや、なまずもいましたよ。

私は動物が好きでしたが虫も好き。大きな毛虫をつかまえては、玄関のドアノブに置いといて、姉が「きゃー!」と驚くのをおもしろがったりするようないたずらっ子でした。からだは小さくてやせていたんですが、かけっこが早くて鉄棒も大好き。父が「母さんのおなかの中に男の子のあれを忘れ物してきたんじゃないか?」というくらい、おてんばでした。

だから、小さい頃から絵ばかり描いていたわけではないんです。でも、壁に描いて親にすごく怒られた覚えがあります。「これに描きなさい」と紙を渡されても、いつの間にか、はみだしたりして…。そんな活発な子でした。

叔母の読み聞かせで空想の世界へ

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さとうわきこさんのインタビューはまだまだ続きます。

 

子どもの頃の我が家には、叔母が一緒に住んでいました。叔母と言っても当時まだ10代の女学生で、その叔母が、姉と私によく童話を読んでくれたんです。とくに「世界名作選」が好きで、ふたりで「読んで、読んで」と、いつもせがんでいましたね。

その中には詩も入っていて、私のお気に入りはロバート・フロストの「牧場」という詩。「牧場の泉を掃除しに行ってくるよ」で始まるのですが、当時の私は「まきば」ってどんなところか知らなかった。でも「泉」なら近所にある。「こんなところかな、あんなところかな」と、詩と自分の暮らしを結びつけたりして、いろいろ空想していましたね。

絵をよく描くようになったのは中学生くらいかしら。電車の中で眠っている人をこっそりスケッチしたり、授業中、ノートに先生の顔を描いたり。年中、いたずら描きをしていました。絵を一生懸命描いていたのは、勉強ができた優秀な姉に比べられて「ダメな子」と言われたくなかったから。絵に頼るしかなかったんです。

さとうわきこさんのインタビューはまだまだ続きます。

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