赤ちゃん絵本を楽しもう!

Vol.26 『うんこ』作者・宮西達也さんインタビュー

Vol.26 『うんこ』作者・宮西達也さんインタビュー

赤ちゃんとの絵本の時間を楽しみたい、すべての方へ。選りすぐりの赤ちゃん絵本の誕生秘話や、作家さん・編集者さんが絵本に込めた思いを伺いました。赤ちゃん絵本を楽しむヒントが詰まったインタビュー、今回は宮西達也さんにご登場いただきます。

「うんこ」は元気の証だと伝えたい

1994年初版の『うんこ』が昨年、1、2歳向けの「はじめてのちいさなえほん」シリーズとして生まれ変わって出版されました。もともと小さな子どもでも楽しめる絵本だったので、そのまま縮小してボードブックにするということでしたが、絵や描き文字は、その本の判型に合うようにつくっているので、改めてすべて描き直しました。

「どんなうんこかな?」という問いかけを入れたり、最後の「げんげん げんきなうんこ!」を「げんげん げんげん げんきうんこ!」にしたりと、文章も赤ちゃん向けを意識して変更を加えています。

「うんこ」ということばだけで笑わせるような絵本もありますが、僕は、生き物はみんなうんこをするということ、そのうんこはそれぞれ違うんだということ、さらには、食べることと排便することは生きていく上で大事なことで、元気な証なんだよということを伝えたかったのです。トイレトレーニングにもうまく活用してもらえればうれしいですね。

単純なお話の中にも、やさしさや思いやりを

新作『だれかなあ?』も赤ちゃん向けのくり返しが楽しい絵本です。「だれかなあ?」と子どもに問いかけながら、あてっこ遊びを楽しむようにワクワクと読んでもらえたらうれしいですね。

赤ちゃん絵本をつくる上で僕が心がけているのは、まずシンプルなこと。そして、ただ単にバカバカしかったり、笑ってしまったりするような絵本ではなく、単純なお話の中にも、やさしさや思いやりが感じられる絵本にしたいといつも思っています。

最近は赤ちゃん絵本もいろんなものがあって、選ぶのが難しいかもしれませんが、とにかくいろいろ読んでみると、そのうちにきっと自分と子どもに合った本がわかってくると思います。そして、読んであげるお母さんお父さんも、存分に楽しむことが何より大事。お母さんやお父さんが楽しんでいると、読み方にもそれが出ます。それがちゃんと子どもにも伝わりますよ。

ミーテ プレゼント情報

宮西達也さんの絵本『だれかなあ?』直筆サインを入れていただきました! ミーテ会員3名様に抽選でプレゼントします。

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応募期間
7月17(火)~7月30日(月)

プロフィール

宮西 達也(みやにし たつや)

1956年、静岡県生まれ。日本大学芸術学部美術学科卒業。作品に『おまえうまそうだな』(けんぶち絵本の里大賞、ポプラ社)、『おとうさんはウルトラマン』(けんぶち絵本の里大賞・びばからす賞)、『帰ってきたおとうさんはウルトラマン』(けんぶち絵本の里大賞、以上学研)、『うんこ』(けんぶち絵本の里大賞・びばからす賞)、『きょうはなんてうんがいいんだろう』(講談社出版文化賞・絵本賞、以上鈴木出版)、『ふしぎなキャンディーやさん』(日本絵本賞読者賞、金の星社)など多数。

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「絵本は読み聞かせをして初めて完成するんです」

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