イチ押し絵本情報

「うんこ」をストレートに扱ったベストセラー(ロングセラー&名作ピックアップ Vol.194)

2018年8月2日

毎週木曜日は、ママ世代にとっても懐かしい、世代を超えたロングセラー&名作絵本をご紹介します。

 「うんこ」をストレートに扱ったベストセラー

今回ご紹介する絵本は、サトシンさんの文、西村敏雄さんの絵による『うんこ!』。「第3回MOE絵本屋さん大賞2010」の第1位に選ばれたベストセラー絵本です。

わんこのおしりから、地上に落とされたうんこくん。いろいろな生き物に出合いますが、ねずみもへびも、みんな「くっさーい!」と逃げていきます。「くっそー!」とくやしがるうんこくん。そこでじっくり考えて、仲間を探す旅に出ることに…!?
 
 

1ページ目、タイトルの下にあるのは、暗闇の向こうに丸い形に切り取られた街角の景色です。誰が見ているかって? そう、主人公のうんこくんです。そしてページをめくると、道端で「うんこ」をするわんこ! もちろん表紙には、逃げも隠れもしない「うんこ!」の文字と絵。今まで、「うんこ」を扱った絵本は多々あれど、こんなにダイレクトに、オブラートなしで表現した絵本はなかったのではないでしょうか。そのインパクトが話題を呼び、その年のMOE絵本屋さん大賞の第1位に選ばれました。

「うんこを題材とした絵本って、しつけ本とか科学本が圧倒的」に多いと、サトシンさん。子ども達が話してくれる「うんこ」の話のように、「うんこそのものが主人公でドカーンと笑えるもの」をつくりたいと生まれたのが、この『うんこ!』だそうです。あちこちに「うんこ」にからめただじゃれが登場して、思わず笑ってしまうしかけがいっぱい。子ども達のパワーに負けじと生まれた絵本だからこそ、子ども達から喜んで受け入れられたのでしょう。

ストーリーは2段階に分かれています。まず、道端に取り残されたうんこくんの側を、多くの生き物が通りかかって「くっさー!」。うんこくんが「くっそー!」とくやしがるくり返し。その後、物語は急展開。仲間を探す旅に出たうんこくんは、田舎でお百姓さんに出会います。ここで初めて、「くっさー!」ではなく「立派な」と言われ、畑の肥やしとしての第二の人生を歩むことになるのです。

ユーモアたっぷりのお話から入って、食育や命の循環の話にひろがる『うんこ!』。子どもが大喜びする要素がたくさんあるこの絵本をきっかけに、様々な「うんこ」のお話を親子で話すのもいいかもしれませんね。

<ミーテ会員さんのお声>
パパとお兄ちゃんとお姉ちゃんの3人で、サトシンさんのイベントに出かけました。私は、さすがにまだ1か月の赤ちゃんとの外出は無理なので、残念ながらお留守番…。読み聞かせやうた、おてて絵本などが楽しかったようで、大満足で帰ってきた3人。娘が『うんこ!』にサインしてもらって大喜び♪ 大好きな絵本の作家さんに会えるなんて初めて。「サトシンさん」がしっかりインプットされ、「サトシンさんの『うんこ!』読もう」「これ、サトシンさんの『うんこ!』だよ」と大喜び。でもタイトルに「サトシンさんの」をつけちゃうと…ねぇ(笑) 今回、イベントの情報を仕入れてきてくれたのはパパ。パパありがとう!(1か月と4歳6か月の男の子と、6歳7か月の女の子のママ)

現在、うんこくんが金色の箔押しになった、店頭でひときわ輝く、夏季限定の帯・カバーを展開中だそう。お気に入りだけどまだ手元にないという方はこの機会に。なくなり次第終了。

▼サトシンさんのインタビューはこちら
「絵本や歌で楽しもう 親子のコミュニケーション」
※『うんこ!』の話は後編で紹介。


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