イチ押し絵本情報

柔らかな日差しの下、自然の中で遊ぶ女の子(ロングセラー&名作ピックアップ Vol.177)

2018年4月5日

毎週木曜日は、ママ世代にとっても懐かしい、世代を超えたロングセラー&名作絵本をご紹介します。

 柔らかな日差しの下、自然の中で遊ぶ女の子

今回ご紹介するのは、アメリカ人作家マリー・ホール・エッツさんの絵本『わたしとあそんで』です。原書は1955年にアメリカで出版された『PLAY WITH ME』。日本では児童文学者で詩人の与田凖一さんの訳で、1968年に出版されています。

原っぱに遊びにきた女の子。バッタやカエル、カメを見つけては「あそびましょ」と追いかけてつかまえようとしますが、みんなに逃げられてしまいます。誰も遊んでくれないので、しかたなく池のそばに腰かけてじっとしていると、逃げていったみんなが女の子のそばに戻ってきて…。

見開き

「あそびましょ」と誘ったのに断られてしまうのは、子どもにとっては悲しいことです。でもこの絵本での遊び相手は、人間の友だちではなく、自然の中の生き物達。女の子は自らの体験の中で、生き物たちは追いかけてはいけない、ただじーっと待っていれば向こうから寄ってくるのだ、ということに気づかされます。

やさしい笑みを浮かべて見守るおひさまの下、一度はひとりぼっちになった原っぱで、最後はたくさんの生き物達に囲まれて、にっこりと微笑む女の子。喜びあふれるラストは、こちらまで幸せな気分にさせてくれます。

<ミーテ会員さんのお声>
全ページにわたってクリーム色の柔らかな世界。「わたしとあそんで」って、そういえば子どもの頃は普通に言えていたセリフだなぁとしみじみ思いました。娘がおしゃべりするようになったら、またいろいろ新鮮に聞こえるんだろうな、と、ちょっと先の未来を想像したりしました。内容もかわいらしくて、買ってよかったなと思いました。(0歳7か月の女の子のママ)

マリー・ホール・エッツさんと言えば、モノクロで描かれた『もりのなか』でおなじみですが、うららかな春には、今回ご紹介した『わたしとあそんで』や、やわらかなピンク色が印象的な『モーモーまきばのおきゃくさま』がぴったり。あわせて読んでみてくださいね。


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