イチ押し絵本情報

どれもこれも、全部りんごなんです(ロングセラー&名作ピックアップ Vol.115)

2017年1月19日

毎週木曜日は、ママ世代にとっても懐かしい、世代を超えたロングセラー&名作絵本をご紹介します。

 どれもこれも、全部りんごなんです

今回ご紹介する絵本は、1984年初版の川端誠さんの人気作『りんごです』。姉妹作の『バナナです』『いちごです』も同時に出版されています。

表紙には、半分に切ったりんごがひとつ。確かに、誰がどう見たってりんごです。ページをめくると、文章は「りんごです」の繰り返しばかり。でもそこに添えられた絵は、一つひとつ違います。ひと口だけかじられたりんご、芯だけになったりんご、そしてその種、芽、花…どの状態も、まぎれもなく「りんご」です。赤くても青くても「りんご」なのです。

最後はお母さんが切ったりんごを「いただきまーす」。りんごの様々な状態を楽しく知ることができる絵本です。

見開き

「りんごです」の繰り返しは、赤ちゃんはもちろんのこと、小学生向けの絵本の読み聞かせなどでも爆笑を誘います。

作者の川端誠さんはこの絵本について、インタビューの中でこう語っておられます。
「これは、『人間です』っていうのを描いてるんですよ。赤ん坊も、子どもも、若者も、大人やお年寄りも、みんな『人間』。肌の色が違っても『人間』。赤ん坊の絵に『赤ちゃんです』、子どもの絵に『子どもです』だと、図鑑になっちゃうでしょう。『人間です』と言い切るところに価値があるんです」

シンプルではありますが、それでいて非常に奥深い絵本なのです。

<ミーテ会員さんのお声>
今日の読み聞かせは『りんごです』でした。ツボにはまったらしく、始終爆笑! このくらいの月齢って、いったい何がウケるかわかんないですよね(笑)(0歳10か月の女の子のママ)

川端さんは『りんごです』『バナナです』『いちごです』の3冊に「形が変わろうが、相性がどうであろうが、どう加工されようが、本質を失ってはならない、という思いを込めた」とおっしゃっています。そんな思いを知った上で読み直すと、味わいがさらに違ってきますよ。

▼川端誠さんのインタビューはこちら
「絵本を読みあう、その時間が大事」


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