イチ押し絵本情報

12人のくまの子達の、何気なく素敵な日常(ロングセラー&名作ピックアップ Vol.74)

2016年3月31日

毎週木曜日は、ママ世代にとっても懐かしい、世代を超えたロングセラー&名作絵本をご紹介します。

 12人のくまの子達の、何気なく素敵な日常

今回ご紹介するのは、あいはらひろゆきさんと、あだちなみさんによる名作『くまのがっこう』。シリーズ累計200万部のミリオンセラーです。

山の上の寄宿舎で暮らす12匹のくまの子達。11番目までみんな男の子で、12番目が女の子のジャッキー。おしゃまでおてんばだけど、みんなのお母さんがわりのつもりです。さあ、今日も1日が始まります。

見開き

まずはジャッキーをはじめとしたくまの子達の愛らしさに目が行くのではないでしょうか? 作のあいはらひろゆきさんは、娘さんを保育園に送り迎えする中で、この絵本が生まれたとインタビューで語っていらっしゃいます。「頭もおしりも大きくて、とことことこってみんなで連なって園庭に出て行ったり、みんなでわいわい給食を食べたりする様子」が、まるでくまのぬいぐるみのようだと思っていたそう。


物語は、くまの子達の学校や寄宿舎での情景を丁寧に描いて進みます。大きな事件が起こるわけではありません。それは、あいはらさんが「日常こそが大事なんだ」と、保育園の中の生活を見て感じ、伝えたいと思ったからだそうです。そんな日常の観察から生まれた物語だからこそ、子ども達が自分と重ねて「もう1回」と読み聞かせをねだるのでしょう。

かつて親の世代が憧れた、「マドレーヌ」シリーズのパリの寄宿舎の暮らしのように、ジャッキー達の日常も、センスよくおしゃれに描かれています。絵のあだちなみさんは、テディベアなどのぬいぐるみで知られるシュタイフの仕事をされていたことがあります。大切につくられたテディベアや人形を見て、「こういうものづくりをしたい」と思われたそう。そんな感性が背景にあるからこそ、絵本やグッズのほか、映画、ミュージカル、テレビアニメと様々な形になっても、なお愛されているのかもしれません。

<ミーテ会員さんのお声>
昨晩も「くまのがっこう」を読みました。三日連続!!

ジャッキーが大好きな娘。ちっちゃいけれどいたずらっ子なところも同じ、くまのぬいぐるみのお母さん(のつもり)なのも同じ、ついでに最後には泣いちゃうところもそっくりだからなのかも知れない。

くまの兄さん達と違うことをしているジャッキーを指差しては、くすくす笑います。いつも同じところで笑って「おかしいねぇ」。そんな会話が安心につながって睡眠へ誘ってくれるのでしょうか。(3歳10か月の女の子のママ)

ストーリー以外に、いたずらっ子なジャッキーのしぐさを見たり、ネズミの穴を見つけたり、そんな楽しみがあるのもシリーズの楽しみのひとつ。

「くまのがっこう」シリーズのほか、ファーストブックシリーズもあります。次第に兄弟それぞれの個性や、好奇心旺盛なジャッキーの活躍の幅も広がってくるので、くまの子達の日常に愛着を覚えた方は、ぜひほかの作品も読んでみてくださいね。

▼あいはらひろゆきさんのインタビューはこちら
「大切にしよう 思い出のつまった絵本」


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