イチ押し絵本情報

世界で読み継がれるおやすみ前の定番(ロングセラー&名作ピックアップ Vol.47)

2015年9月17日

毎週木曜日は、ママ世代にとっても懐かしい、世代を超えたロングセラー&名作絵本をご紹介します。

 世界で読み継がれるおやすみ前の定番

今回ご紹介するのは、1947年にアメリカで刊行されて以来、イギリス、フランス、スウェーデンなど、世界各国で読み継がれてきた名作『おやすみなさい おつきさま』です。日本語版の初版は1979年。オバマ米大統領や皇太子妃・雅子様が幼少時に読んだ絵本としても知られています。

物語の舞台は、大きな緑の部屋。ベッドで眠りにつこうとしている子ウサギが、お月さまや風船、手袋、絵の中の牛やクマ、2匹の子猫など、部屋の中の様々なものに「おやすみ」と語りかけていきます。

部屋全体を描いたカラーの見開きと、部屋の中のものを一つひとつ描いたモノクロのページが交互に繰り返される独特のページ構成が特徴的。部屋の隅には時計もあって、時間が少しずつ経過しているのが見て取れます。時間の経過とともに部屋は少しずつ暗くなり、子ウサギは心穏やかに眠りにつきます。

見開き

布団にもぐっていた子ウサギが起き上がってベッドの上に座っていたり、子猫が毛糸玉で遊んでいたり、ネズミが部屋の中を動き回っていたり…よく見ると細かな変化があるので、じっくり見て楽しむこともできます。

読み聞かせの後は、絵本と同じように身の回りの様々なものに「おやすみ」と声をかけてみるのもおすすめ。心が安らいで、自然と眠りへの準備が整っていくことでしょう。

アメリカでは1000万部以上売れているという、寝かしつけ絵本の定番中の定番。英語だと「Goodnight bears Goodnight chairs」「Goodnight little house And goodnight mouse」といった具合に、韻を踏んだ文章が楽しめます。興味のある方はぜひ原作も手に取って読んでみてください。

<ミーテ会員さんのお声>
娘達のお気に入りの絵本です。最近、読み聞かせの習慣はサボっていた我が家ですが、この本だけはもう何度読んだかわからないくらい。

この絵本を読み進めていく時の静寂が私も好きです。静かに順番に電気が消えていくようなイメージで、母である私自身も一日の子育ての疲れをリセットできるような、眠る前の絵本にぴったりだなと思います。そのまま自分も寝落ちして、21時に寝てしまうこともしばしばですが…^^;(3歳と5歳の女の子のママ)

『ぼくにげちゃうよ』も同じマーガレット・ワイズ・ブラウンさんとクレメント・ハードさんによる作品で、『おやすみなさい おつきさま』より先に出版されました。似たような部屋が登場したり、緑の部屋に飾られた絵のひとつが『ぼくにげちゃうよ』の一場面だったりと、リンクする箇所があるので、あわせて読むとよりいっそう楽しめますよ♪


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